A1365はリニア出力ホール効果センサーICで、電流検出用途で高精度な出力を広帯域で、優れた分解能で提供します。このデバイスには分割型の線形補間による温度補償技術を採用し、優れた感度精度とオフセット電圧調整を実現していますので、温度ドリフトはほとんどありません。この改良のため、幅広い動作温度で総エラーを大きく削減しています。
柔軟にプログラムできるOver Field Fault信号(FAULTピン)は、高磁界条件の検出に使えます。車載用途で重要な接地断線検出、仕様未満のVCCに対する低電圧ロックアウト、ユーザーが選択可能な出力電圧クランプも装備しています。このセンサーの精度と診断機能は、HEVコンバーター、DC/DCコンバーターアプリケーションなどの車載ソケットに最適です。
A1365ホール効果センサーICは非常に高感度、高速、温度に対して安定です。このデバイスは高精度と柔軟性に加えて、VCC電源と出力ピンを使ってユーザーがプログラムでき、デバイスをアプリケーション中で最適化できます。
このホール効果センサーICはレシオメトリックで、磁界に比例した電圧出力を出力します。静止出力電圧は電源電圧VCCの約50%(双方向)でユーザーが調節できます。感度は0.6~14 mV/Gの間で調節可能です。
A1365には高感度ホール効果素子をBiCMOSインターフェイス集積回路と組み合わせ、温度補償回路の採用でホール素子固有の感度とオフセットのドリフトを抑えています。このICにはまた小信号高ゲインアンプ、クランプ付き低インピーダンス出力段、それに独自の広帯域ダイナミックオフセットキャンセル技術を搭載しています。
デバイス仕様は–40°C~150°Cの広い温度範囲に適用されます。A1365センサーICは極めて薄いケース(1mm厚)、4ピンSIP(シングルインラインパッケージ、末尾KT)、鉛フリー、100%無光沢のスズメッキリードフレームで提供します。コアのエアギャップが小さい程電流・磁界のカップリングが良くなるので、薄型パッケージのために磁気カップリングが良好です。